医療訴訟の原因になる事故は必ずしも事故なのか

医療訴訟の原因になっていることの多くが医療事故です。しかしすべての案件で事故が起きているから訴訟されていると言えるのでしょうか。その内容は様々で不可抗力とも言える予測できなかったような事態ももちろんあります。

病院での治療は必ずしもプラスになるとは限らない

病院で治療を受ければ必ず病気がよくなる、今よりもいい状態になると思っている人は多いでしょう。

しかしながら必ずという言葉は医療の業界にはありません。治療を受けても思ったような結果にならなかったり、今よりも悪化してしまうことだってあるのです。その説明については事前に受けているはずなのですが、自分がまさかそうなるとは思ってもみなかったという理由で、やはり不満や怒りが沸いてくるのです。

そして不満や怒りが沸いてくることが医療訴訟につながります。不満なく、予測していることに対しては誰も文句は言いませんし不満には繋がらないはずなのです。

予想していないことが起きたときにこそ、人というのは不満が増えてしまい、平常心でいられなくなってしまうのです。必ずしも良くなるとは限らないとあらかじめ理解して予測しておけば訴訟など起きないのです。

治療を受けたけれど死亡してしまった場合

もし治療を受けたのにも関わらず死亡してしまった場合には医療事故を疑うこともよくあることです。誰だって死ぬと思っておらず、治療でよくなるために手術を受けていたのにも関わらず死亡してしまった場合には、なぜ助からなかったのか、その理由を知りたいと思うはずです。その理由はミスなのではないかと疑ってしまうのも無理はありません。

確かに今は人手不足と言われており医師も不足していますし、また看護師の数も万年人手が不足していると言われています。しかしミスを起こしてしまった場合には何らかの原因が医師や看護師にあるのではないかと人は疑ってしまいます。そして人が足りていないのではないかとか、様々な憶測を考えるのです。

そして責任を問いたいと思ってしまうわけです。これは人の心理からしてみれば正常な心理なのですが、本当に事故が原因で訴訟が起きているのかどうか、これは当事者しかわからないのです。本当に事故なのかそれとも起こる予測ができたことなのか、考える必要が有るのです。