医療訴訟が増えている理由はなんだろう

医療訴訟は現在とても増えていますが、なぜこれほどまでに増えてしまったのでしょうか。医師に聞いたところ医療訴訟を経験している人は全体の10パーセントと言われています。アメリカなどでは日常的に行われていましたが日本でも増えています。

訴訟に発展しても当然という事例からそうではないものまで

訴訟を起こしている人が増えているのは、クレーマーが増えたというわけではありません。単純にクレーマーが増えたのではないのです。訴えられて当たり前であるという案件ももちろんあるのです。

そしてグレーゾーンではないかという案件もあります。社会的にも影響を与えるような訴訟もありました。2004年にあった産科での訴訟ですが、胎盤剥離を起こした妊婦が大量出血をしてしまい失血死してしまいました。これは適切な処置をしたけれど救えなかったという理由で訴えられました。

しかしこれに対して医療業界からは抗議の声が殺到したといいます。何もミスをしておらず標準的な治療である、胎盤剥離を起こしていることはリスクが大きく救えないこともあるということを主張して、その医師はなんとか無罪になったといいます。

この一件以来、産科の医師になりたいと思う医師が減ったとも言われるほど社会的な影響を与えました。

信頼関係があれば、訴えられることはない?

訴えられるかどうか、同じ行為をして同じ結果を残したとしても違ってきます。あの先生がやってくれたけど無理だったんなら仕方がないと、患者さんが丸く収めてくれるのは、やはりその先生に信頼があったからでしょう。

医師と患者の間に信頼関係がもともとあれば、少々のことがあっても訴えられるようなことはありません。どんなに上手だと言われていて神の手を持つと言われている医師であっても人間ですからミスをすることはあるでしょう。ミスを全くしない人の方がおかしいです。
自分がやったことを認めて、どこが限界なのか、それを伝えて信頼を得ること、患者さんにきちんと説明して伝えることが、自分で自分の身を守ることにつながります。

訴訟をしている患者の気持ちになればなにか不満があった時にどのような反応が出てくるのかあらかじめ予想を付けることはできるでしょう。そこから信頼関係の大切さを実感することができるはずです。